風俗の人たち
“このコラムを続けていることでの最大の楽しみは、普通に日常生活を送っているのではなかなか出会うことのできないであろう方々の話が聞けることである。ある時はSMクラブの女王様であったり、ある時はいろいろと苦労しながらピンサロの店を経営しているオジサンであったり……。世の中、まさに十人十色。様々な生き方があるのだなあと思うと、勇気づけられ、嬉しくなってしまう。(本文より抜粋)”
思ったこと。風俗で働いている男の人はみんながみんな「大変」そうです。たとえば風俗店の店長になったとして、客をとる主役は女の子であり、多くの場合、どこかだらしない性格の子が多いらしく、すぐに来なくなる女の子を、何とかおだてて、なだめて、来てもらう、その努力の涙ぐましいこと。
「素股三千円道場」という性感マッサージ店の店長であるKさんの、1日のスケジュールはこんな感じだそう。
“朝九時に出店。営業終了の十二時まで広報や女の子の面接など雑務の仕事。その後伝票を整理し、店の幹部ミーティングを行い、全ての業務が終了するのが午前四時。これが三百六十五日続く。家に帰るのは一年で百日あればいい方である。(本文抜粋)”
うーん。。 凄まじいですなーー。。
バブルの弾ける直前の1990年から取材が始まり、終わるのは1996年。社会情勢に合わせて風俗の形態も変わり、時代の雰囲気に合わせて、客層も変わる。時代の1片を切り取った風俗史としても興味深く読めます。
この本に出てきたお店で現在も営業している店がいくつあるんだろうか? なんて考えながら、本を読み終えました。
最後の方、少し単調な展開だったので、星3つにしましたが、面白い本だと思います。
インタビュアーの感性がすばらしい!
インタビューの技法について考えているとき、本書と出会った。社会を構成する大切な要素として暴力と性愛がある。私は暴力の方にリアリティを感じ、その重要性も感じるのだが、たまにはいいだろうくらいの軽い気持ちで本書を読んだ。永沢光雄という著者の感性がいい。性欲を刺激し、その部分のみを人間性から切り離し、誇張するレポートではなく、節度と恥じらいがある。その距離感が心地よい。おそらく、この著者は風俗の人たちを心の底から愛しているのだと思う。筆致が優しいのだ。風俗の人たちを描く人間永沢光雄の視線に、私は魅了された一冊である。
こーんなに
風俗の本て女の子の「お客さんを最高の気分にさせた~い」とかいうモロ営業インタビュー本とか,マッチョ男の絶倫ひぃひぃ言わせちゃったのよ体験記みたいなのばかりあんまり読みすぎたせいか,こーんなにホっとする面白い本ないじゃんねっていう気がしましたけど…とにかく正統派ソープやストリップ(著者のお好み?)から同性愛,SM,普通の女子高生,果てはダッチワイフ(この話不可忘却!)までこーんなに色々あるのかねっていうぐらい幅広な上に,同じネタでも表から裏から(試みに新宿二丁目の病院の章を見よ!)取っ替え引っ換え,哀しみとおバカを微苦笑のオブラートでくるくるっと包んで,いつの間にか清々しさの地平にまで到達しているような気がしてしまいました。「私はいつの間にかいろいろな人間にお話をうかがう仕事を生業にしてしまっているが,根が人と会うのが苦手なため,一度取材をした人間と二度,三度と会うことはほとんど無い。」という著者(こういうところがなんかいい肌合いなのかな。)のたまに文章の谷間に炸裂するオトボケに爆笑しながら,楽しく(確かに一気に読み通すのは難しい本だけど)読了しました。しかし,(少なくとも自称)フツーの私からみると,何でこんなに性って深くしなくちゃならないのかなぁという気がいたしましたっすです,ハイ。
ワンパターン、編集を工夫すべき!
面白い内容だが、延々と同じような内容に付き合うのはしんどい。
週刊誌や夕刊紙のコラム記事として、適当な長さで読む分には相応しいが、まとめて読みにはワンパターンの羅列で飽きてくる。
編集をもう少し工夫すべき。
これまでスポットライトを浴びることがなかった人選! 敗戦から復興、高度経済成長へとつづくなか、今日の日本を生み出す“力”となった7つの「挑戦」を生き生きと描いています! そんな戦いを挑んだ彼らの姿から、現代の日本人が忘れてしまった「メイド・イン・ジャパンの魂」を、きっと思い出すことができるはず!